石内都『肌理と写真』@横浜美術館
最終日、滑り込みセーフ!
横浜美術館だと「いつでも行ける」と無理をせず、延ばし延ばしにしちゃって結局こうなることが多い。
てことで、石内都『肌理と写真』展を観てきました。
石内都(1947年生まれ)は、2014年にアジア人女性として初めてハッセルブラッド国際写真賞を受賞するなど、現在、国際的に最も高く評価される写真家のひとりです。
多摩美術大学で織りを学んだ石内は、1975年より独学で写真を始め、思春期を過ごした街・横須賀や、日本各地の旧赤線跡地の建物などを撮影した粒子の粗いモノクローム写真で一躍注目を集めました。
80年代以降は、目に見えない時間の在処としての身体に関心を寄せ、同い歳の女性の手足を接写した「1・9・4・7」や傷跡を写した「Scars」など数多くのシリーズを発表。こうした実績が評価され、2005年には下着や口紅など、母親の遺品を撮影した「Mother’s」でヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選ばれました。
近年は、広島平和記念資料館に寄贈されたワンピース、制服、眼鏡など、被爆者の遺品を被写体とする「ひろしま」や、メキシコの画家フリーダ・カーロの遺品の撮影などに取り組み、その活動は多くの注目を集めています。
2017年は、石内が個展「絶唱、横須賀ストーリー」で写真家としての実質的なデビューを果たしてから40年を迎える年にあたります。本展は、この節目の年に、石内自らが「肌理(きめ)」というキーワードを掲げ、初期から未発表作にいたる約240点を展示構成するものです。
住人のいなくなったアパート、身体の傷跡、日本の近代化を支えた大正・昭和の女性たちが愛用した絹織物、亡き母や被爆者らの遺品の写真をとおして、存在と不在、人間の記憶と時間の痕跡を一貫して表現し続ける石内の世界を紹介します。
(横浜美術館HPより)
横須賀、広島、ときたら観るしかあるめえ。
このブースは撮影OKでした。
わたしが横須賀を楽しんでいたのは80年代なので、これらはもっと昔ですね。
巷で横浜銀蝿とか流行ってた時期?
この年代はまだ田舎娘だったのだけど、確か『横須賀BABY』という曲があった。
もちろんその前に百恵ちゃんの『横須賀ストーリー』があり、『絶唱』という映画もあったね。
あの頃はまさか自分が将来そこに降り立つとは思ってもみなかったわ。
わたしがいた80年代の頃もまだドブ板通りは古く妖しく、濃い意味でフォトジェニックな通りだった。
わたしも何枚かあの頃に撮ってはいるけど、もっと写真をたくさん残しておけば良かったな。
あの雰囲気、今はすっかり無くなっているものね。
ここには残せなかったけど、傷痕に焦点を当てているあたりはちょっと重かったかな。
横浜美術館コレクション展、
ピカソ様。
ダリ様。
しっかりと感じてきました。
刺激的だった。
観終えて併設のカフェ『Cafe 小倉山』でしっとりとひとりケーキを楽しんでいたら友人からLINEが入る。
ここからは次へと進みます。
ケーキね、凄く悩んだのだけど、ラズベリームースと聞いてこれに。
シブーストも美味しそうだった。
こちらはミルクです。