『六龍が飛ぶ』を観た
ロスから数日ぼやっとしていて、やっと書く。
ユ・アイン観たさにしても全50話(U-NEXT)という長丁場にビビって先延ばしにしていた『六龍が飛ぶ』をとうとう観ました。観終わりました。
あー、良かった。
早く観れば良かった。
観始めてしまえば、お出かけ続きだったにも関わらず1日10話くらいの勢いで突っ走りました。
そのくらい、息もつかさぬ面白さだった。
理想国家を目指して、6人の英雄が立ち上がる!
朝鮮王朝建国の歴史を新たな角度から描いた
エンターテインメント超大作
政治的な駆け引きや陰謀が渦巻く高麗から朝鮮への王朝交代期は、過去の時代劇でも注目を浴びた疾風怒濤の時代。
6人の英雄“六龍”として登場するのは、朝鮮王朝の初代王イ・ソンゲ、建国功臣のチョン・ドジョン、のちに朝鮮第3代王となるイ・バンウォン。そして、貧しい暮らしに耐えながら村人を支えるプニ、怒りと哀しみを背負った剣客イ・バンジ、立身出世を志す剣士ムヒュルという架空の人物によって、政治家や貴族だけでなく、乱世に苦しむ民の立場からも革命の歴史が描かれている。それぞれに過酷な過去を抱えた6人の苦悩と葛藤、新しい国づくりに賭ける希望と情熱に心揺さぶられること間違いなし!
(テレビ東京のサイトより)
朝鮮王朝建国の歴史を新たな角度から描き出し息もつかせぬアクションで話題をさらったエンターテインメント超大作。6人の英雄“六龍”として登場するのは、朝鮮王朝の初代王イ・ソンゲ、建国功臣のチョン・ドジョン、のちに朝鮮第3代王となるイ・バンウォン。そして、貧しい暮らしに耐えながら村人を支えるプニ、怒りと哀しみを背負った剣客イ・バンジ、立身出世を志す剣士ムヒュルという架空の人物によって、政治家や貴族だけでなく、乱世に苦しむ民の立場からも革命の歴史が描かれている。それぞれに過酷な過去を抱えた6人の苦悩と葛藤、新しい国づくりに賭ける希望と情熱に心揺さぶられる。
(BSフジのサイトより)
ユ・アインが演じるのは、のちの(番組終盤)朝鮮第3代目の王、李芳遠(イ・バンウォン)。
「六龍が飛ぶ」ユ・アイン“新しいイ・バンウォンを大らかな目で見守ってください!” - category.interview - 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle
時代劇はまだ観始めたばかりだし、朝鮮の歴史には全然詳しくないんですけれど、10話くらいまでには人物の背景や関係や立ち位置などをだいたい把握できて、もうそこからは一気に気持ちも視聴も加速しました。
3〜4話までは子役時代なのでそのあいだ耐えられるかなぁなんて思っていたけれど、全く心配なかったわ。
ピョン・ヨハン演じるタンセ(のちのイ・バンジ)。なんなんでしょう、このカッコ良さ。
ユ・アインファンでなければこのドラマを観たらだいたいの女子が彼に落ちるのではないでしょうか。
少年時代は気の弱い男子だったのに初恋の彼女を守ることが出来なかった傷を持ちながら、それゆえ誰よりも強くなった彼。
結局ヨニひとすじのままで物語は終わるのですよね。
(面食いすぎる友人も「もうたまらん」と悶えてた)
わりと早い段階での展開、キル・テミとの戦いで、剣士となった彼にグググっと惹きこまれます。
このキル・テミがまたいいんですよ。悪役なんだけれど憎めないキャラ。観た人で彼をあまり悪く語る人いないんじゃないかな。
SNSをいろいろと覗いて感想やコメントを見てると「キルテミ姉さん」と呼んで親しまれてて笑っちゃう。うんうん。
最期も良かったなぁ。
あのオネエキャラから、背後に敵を感じた瞬間に張り詰めた緊張感を瞬時に最大限に出すところがスゲー好きでした。
そしてバンジと並んでやはり剣士の人気者ムヒュル。
アン・ギュンサン、『ドクターズ』しか観てなくて特に魅力も感じていなかったけど、このムヒュルの好感度にすっかりイメージを塗り替えられちゃった。はじめのうちは特にこのストーリーの癒しでした。後半は少しシリアスになるけど、それでも最後まで癒しだった。
『ファッション王』に続きまたしてもユ・アインが思いを寄せるヒロインがシン・セギョンなのだが、この彼女、わたし的には最初は好感を持って観てるのに何故か物語が進むにつれてだんだんモヤッとしてくるんですよ。役の問題なのか、なんだろな。
このプニ役にはユ・アインが推したという話をインタビューで見ました。仲良しみたいですね。
わたしが女子の中で一番好きなキャラはチョク・サグァン。
高麗最後の王に尽くした彼女。
控えめに地味に王を支えるのですが、裏の顔は最強の女剣士。
ダンサーの方らしく、舞がお見事でした。所作が美しかった。
ユ・アインも何かのインタビューで一番好きなキャラは?と訊かれて彼女の名前を挙げていました。一緒一緒♡
あと抜いて語れないのがヨンギュ。
この物語、泣きどころは無いのかと思いながら観すすめていましたが、彼との別れを皮切りに悲劇がどんどん押し寄せる。
「なんで殺しちゃうのおおおおおぉぉぉ」(号泣)
と悲鳴あげたくなったけど、彼の死はストーリーを変えていく変換期にかなり重要なポイントだったなとのちに少し冷静に。
もうね、この物語、とにかくよく血が流れる。凄惨なシーンも多いです。
そして策略と反逆の繰り返しに、途中少々食傷気味に。
もう策略に嵌めてナンボの世界ですから、それがおもしろくもあり嫌気がさしたりもするんですわ。
ホン・インバンも欠かせませんね。彼の言葉が後半に重く残っています。
日本でもお馴染みユン・ソナ。思った以上に演技がうまかった。
数ある乱闘シーンの中でも、桃花殿の大乱闘シーンは特に記憶に残ります。
ドラマじゃなければみな生きて帰れてないでしょうよ。そのくらい斬られてたし血が流れてた。
さてユ・アイン。
たぶんこのドラマ、途中からは彼が出てなくても最後まで観たんじゃかいかなと思うくらい引き込まれてましたが、やはりわたしは彼のファンでして。
前半のうちはこんな可愛い表情も時折見せていたのに、
(思わずスクショ)
30話くらいからかな、
少し変わってきます。
師匠と慕うチョン・ドジョンを凌ぐ自分になりたいという欲がムクムクと顔を出すのです。
というか成均館時代に既に「正義」と称して3人殺しているわけですから、もともと正義漢だけの人間でなくある程度暴君の素質はあったんですよね。その性格や行動から「暴豆」(ばっとう)と呼ばれてたもんね。
そして力をつけた終盤、とうとうチョン・ドジョンを討ちに行くわけです。
このシーンほんと好き。
BGMも哀しくて鳥肌もの。
Six Flying Dragons (OST)- Six Dragon Resentment - YouTube
まあわたしはユ・アインのファンなのでどうしてもこの役に肩入れしてしまうのです。
この一連のシーンの表情、終始良かったなぁ。
何度も繰り返し観てしまうほど。
わりと童顔の部類に入るであろう彼なので、はじめのうちは人物の重厚感についていけるのか?と思ってたけど終盤はさすがの演技力でしたね。
発声も変えたと言います。
そしてユ・アイン演じるイ・バンウォンはとうとう朝鮮第3代の王に上り詰めます。
久しぶりにすごく手応えのあるドラマに出会えたといった感じ。
彼のファンにならなければたぶん観ることはなかったんでしょうけど、自分の好きなドラマ史を塗り替えるくらいの勢いのあるドラマでした。
まだ興奮冷めやらぬ(多少落ち着いたけど)状態なのでザッと思いついたことを並べてみました。
実は最初からゆっくりもう一度観てみようと思っているので、そうしたらまた書き足したいことがたくさん出てくるかもしれません。