『10人の泥棒たち』を観た
(※かなりネタバレあります)
伝説の泥棒マカオ・パク。彼が招集した、最強の韓国、中国チーム10人が、幻のダイヤモンド“太陽の涙”の強奪に挑むアクション。
「10人の泥棒たち」がソウル・香港・マカオ・プサンを舞台に強奪計画を進めるなか、その強奪計画のウラにあるのは、リーダー マカオ・パクの野心と招集されたメンバーそれぞれが抱く野心だった…。
ハリウッド・香港映画級のスタントなしのダイナミックかつスピーディーなアクションは必見。
また、息詰まるトリックストーリーは、これまでの韓国映画に対する印象を覆すこと間違いなし。
(オフィシャルサイトより)
チョン・ジヒョンの峰不二子っぷりが観たくてこの映画を観ることにしたのだけれど、
(『トゥームレイダー』のアンジェリーナ・ジョリーぽくもある。カッコ良かったです)
主人公のマカオ・パク演じるキム・ユンソクが佳祐に似ていてヒジョーによろしい。好きかも。
うん、似てる。似てるよね。
この映画は、まあとにかくアクションが凄い。
のっけからこのCHANELスーツの麗しきチョン・ジヒョンが現れたかと思うと、
いきなりのワイヤーアクション。
『星から来たあなた』で演じたトップ女優チョン・ソンイ(役)がアクションに挑む場面があるけど、アクションもそこそこ本人がこなしてそうな感じでスゴイなと。
ええぞ、ええぞ。
10人の泥棒たち。
皆、個性と存在感たっぷり。
このあたりも同じく『星から来たあなた』を思わせる配役で、キム・スヒョンくんも出演。(若い!)
チョン・ジヒョン演じるイェニコールに思いを寄せていて、これがなかなか魅せてくれるんですよ。
『一つの宝石をめぐる完璧な強奪計画を、10人の野心と3つの愛が狂わせる』
というコピーどおり、この物語には3つの愛が存在していて、それが時折とてもせつなくさせてくれます。
そのひとつがこの二人、イェニコールに思いを寄せるザンパノ(キム・スヒョン)。
そしてこの二人。計画を進めるにあたり夫婦役を演じている間にお互いに芽生えた思い。
そしてストーリーの要にもなる主人公マカオ・パクとペプシのすれ違う愛。
ペプシ役の彼女も初めて見る女優さんでした。キム・ヘスさんというのね。
チョン・ジヒョンとは対照的な女性をシブく演じ切っていました。
あっという間に観終わってしまったのですが、激しいアクションと状況変化の中でふと揺れる恋心がとても良く、後味も良く、これはもう一度ゆっくりと観てみたいかなとこれを書きながら、いま思っています。
展開が雑なところもあったけれど、脚本がとても面白く香港の風景など画像も楽しめました。
比べる必要は無いんだけど、少し前に観た『江南ブルース』に比べたら、荒んだストーリーの中にも救いのある映画でした。